敷地は畑や森林が広がり海をも望む自然豊かな環境であると共に、広いが故に周辺に立つ数件の隣家からは丸見えになるという特性がありました。調査段階で敷地の2階レベルから見える風景を360°撮影し、航空写真と組み合わせ隣家の位置と景色の関係を検証した結果、建物を十字型とし、先端に窓を設け、その他の辺を全て壁にるす事で、必要な風景だけを切り取り、隣家への視界を全て遮る事が出来るという答えに辿りつきました。 南には海、東には緑と橋、西には遠くの街と山並み、北には広大な畑。土地の周辺風景から良い部分だけを切り取り、ここにしかない「景色のある家」が生まれました。